羅漢襖絵


ええだないか 百拙百味

百の拙(つたな)いものにも百通りの味がある。それでいいじゃないか。

 

玄忠寺の庫裡には44枚の羅漢の襖絵が展示されております。今から約30年前、今は亡き鳥取県倉吉市の写真家、高木啓太郎氏によって1日半で描かれました。襖に羅漢の姿が浮かんで見えたとのこと、次々と羅漢絵が出来上がっていきました。

 

阿羅漢(最高位に達した修行僧)が、煩悩にまみえる人間を代弁し、鳥取の方言で語りかけてきます。墨一色による力強いタッチで描かれ、独特の姿、表情をした羅漢の姿に魅了されます。

 

写真の羅漢は高木氏自身。こんな私でいいんだ、と気づかされた瞬間

 

 

 左の写真は襖絵の作者、高木啓太郎(号は百拙・ひゃくせつ)氏。もともとは写真家であり、陶芸家でもあります。とても信仰心の篤い方でした。玄忠寺の大広間には、羅漢襖絵だけでなく、大らかに宙を舞う天女の絵、泥で作った温かみのある表情をした羅漢仏像(泥仏と呼んでいる)など、多くの高木作品を展示しております。